今まで当院に来て下さった患者さんの特徴を振り返ってみると、姿勢の悪さから来る痛みのお悩みの方が大多数なんだと改めて分かりました。
この姿勢の問題として私が感じていることの一つに、患者さんご自身が想像している以上に体が反ってしまっているということが挙げられます。
当院で行う姿勢の写真を撮る検査をすると一目瞭然なのですが、実際に真っ直ぐにした姿勢と比較すると、「え?これが真っ直ぐなんですか?」と言われることが大半です。
つまり、「自分が真っ直ぐ」と感じる姿勢が実際は「全然違っている」ということが起きているのです。
このギャップが、本質的に姿勢を良くするという上では非常に問題になります。「自分が感じる真っ直ぐ」が体の構造上の「真っ直ぐ」と一致してくるほど、当然ながら痛みは改善し、体の状態は良くなります。また、無理に良い姿勢にしようとしなくても自然に良い姿勢がとれるようになります。
良い姿勢が続かない人は、一度自分が感じる良い姿勢が本当に良いのかを疑ってみる必要があるかもしれません。